祝!!ビジコン奈良2017
審査委員長賞 受賞
審査委員長:辰野勇
(株式会社モンベル創業者、会長)
ロードバイク決戦用おすすめディスクホイール ZIPP SUPER 9
1秒でも0.1秒でも速く。
「鉄下駄ホイールから卒業第4弾 特別編」
今回はおすすめの決戦用ディスクホイールを紹介します。
世界で活躍するディスクホイールの定番<ZIPP SUPER 9 ディスクホイール>
タイムトライアルと言えばこの人、TTスペシャリストのトニーマルティン選手
ロードバイクにDHバーとディスクホイールを装着して疾走するアルベルト・コンタドール選手
トライアスロン北京オリンピックで金メダル。
2016年アイアンマン世界選手権でも優勝したトライアスリートのヤン・フロデノ選手
意外に多いロードバイクとディスクホイールの組み合わせ
JPROツアーの個人・チームタイムトライアルを見ていると意外にロードバイクにDHバーとディスクホイールを装着して出場している選手が多いです。また海外のレースでも見かけます。
もちろんTTバイクを揃えているチームもあります。
おすすめ決戦ディスクホイールZIPP SUPER 9 11速 チューブラー
ラインナップ上最高の速さと剛性を合わせ持ち、ペダリングのパワーを確実に路面に伝えることのできる超高剛性ホイール。ショートディスタンスのタイムトラ イアルやトラックレース用に開発されたものの、アイアンマンやアイアンマン70.3でも数々の勝利を収めている実力派ディスクホイール。アイアンマンオーストリアでMarino Van Hoenackerが使用し、レース史上最速のタイムを叩き出したホイールでもある。
リアホイール スラム・シマノ11速対応
重量:995g
ハブ:188 disc hub
ブレーキ面幅(最大幅):27.5mm
許容体重:124kg
タイヤの種類:チューブラー
ホイールサイズ:700c (622)
定価:300000円
特徴①:ディンプル加工
リム表面にディンプル加工というゴルフボールについているようなでこぼこが施された加工。
ディンプル加工の効果
進行方向正面からだけでなく、ななめ方向からの空気の流れに対しても高い空力性能を発揮する。
特徴②:ファットリム(幅広なリム)
リムの断面はアルファベットのUのように先端が丸みを帯び、幅広であるのは、横風を含めて空気抵抗を最小限に抑える目的からです。
ZIPP SUPER 9 は横風の影響を最小限にとどめ、向かい風や追い風を利用してタフなコンディションでもスピードがのるように開発されたホイールと言えます。
備考:赤いフリーボディーはシマノ、青いフリーボディーはカンパです。
おすすめ決戦ディスクホイールZIPP SUPER 9のインプレ
ディスクホイールは重いイメージがありましたが、見た目に反してかなり軽いです。普段履きしているイーストンのローハイトホイールの方が格段に重いです。
少しの登り(1キロ未満)では十分に速度を維持してのぼることが可能です。
JPROツアーや海外レースでのちょっとした山岳TTにディスクホイールを選択している選手やチームを見て、「あんな重いのになんでディスクホイール!?(※本当はめっちゃ軽い)」と思っていましたが、ディスクホイールを選択する意味が少しわかりました。
さすがにヒルクライムやカーブが多いコースではスピードに乗ることが難しいと思いますが、直線基調のコースであるのなら、一旦速度を上げるとガシガシ踏まずとも楽に高速を維持できます(本当に思ったより楽に維持できます)。
横風の影響は大きいですが(あおられて怖い思いをします)、直線での威力は抜群です。
踏みこむと結構堅い感じでペダルのパワーが推進力に変換されている感じがしますが、スピードに乗るまで少し時間が掛ります。32~33km/h以下では空力の効果(楽に進む実感??)を体験することは難しいかもしれません(個人的な体験をもとにしていますので、個人差あり)。
ディスクホイールの特徴として走行時の音が挙げられます。空気を切り裂くような轟音をとどろかすことが出来ます。ちょっとした地鳴りのような「ゴーーー」という音はラチェット音とは比べ物にならないくらい爽快です。
個人的には電動変速Di2コンポの変速時の「カッシャンという乾いた金属音」と同じくらい好きです笑。
普段のホイールでは出来ない体験が可能なディスクホイールの世界はかなりおもしろいです。
※前輪はZIPP303ファイヤークレスト(チューブラー)使用。
※ファットリムなのでブレーキ幅を最大に開ける必要があり、装着前後に少し手間がかかります。
<ブレーキクリアランス調整手順>
①ブレーキワイヤーを緩める(ブレーキが開く)
②ある程度ブレーキワイヤーのたるみをつくり固定、アジャスターボルトを回し少し張る
③ブレーキの利き調整をアジャスターボルトで微調整
④ブレーキの片利きに気を付けて、手でホイールの位置を微調整しながらクイックリリースを閉めてください。
※ブレーキ幅を最大にしても幅はギリギリだと思います。